六華ゼミ第9回を開催しました

(※今回も、企画部メンバー総力でのご報告です)

2018年の六華ゼミ、最後の2回は12月・師走の開催ということで、師走だけに幹事期の「先生」を講師に迎えてお送りします!(後づけですが…)

12月7日(金)の第9回の講師は弁護士の奥山倫行さん、会場の視聴覚教室には100名を超える在校生が集まってくれました。

この日のゼミは、まず弁護士の仕事紹介から。

法廷の画像を映しながら、「基本的人権を擁護し、社会正義を実現することを使命とする」弁護士とは、「悲しみ、苦しみ、涙に寄り添って、笑顔に変える仕事」だと語ります。

奥山さんの場合は、札幌ではこれからの分野と言われていた企業法務をメインとして、企業や団体の紛争を解決しています。ただ、裁判に至った場合、解決には時間も費用もかかることから、経験や知識に基づき、争わずに解決するお手伝いをしているそうです。

また一方で、専門家が無償で行うボランティア「プロボノ活動」にも力を入れており、「1票の格差」「LGBT」といった課題に取り組んでいます。

そのほか、本を執筆したりラジオ出演したりという奥山さん。弁護士は、信念や価値観に基づいて「自由」に活動できることが魅力だと言います。

大学院在学中に司法試験合格という奥山さんですが、高校生の頃は勉強も部活もダメな「落ちこぼれ」で、陸上部では意識も行動が違う人たちにショックを受けたといいます。しかしそれをバネに一生懸命練習を積み重ね、なんとリレーで全国大会に出場。

今高校時代を振り返ると、

1)より良い環境に身を置くこと

2)自分で自分の限界を決めないこと

3)夢は1人で実現する必要はないこと

を学んだ3年間だったとのことでした。

最後に、奥山さんから温かな口調で学生たちへメッセージが。

「挫折せずに生きていくことはほとんどの人はできないこと。自分は早くに落ちこぼれた経験があるから、弱者に寄り添って仕事ができる。挫折や苦しみ、辛さを経験した人こそ、弁護士に向いていると思う。」


終了後の在校生アンケートでも、弁護士の仕事への感想に加え、落ちこぼれエピソードへの共感の声をいくつもいただきました。


さて、特別事業を含め、全10回シリーズでお送りしました2018年の六華ゼミも、次回の12月14日でついに最終回!!

静岡から国立遺伝学研究所の木村暁さんを迎えてお送りします!